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今日は、私が所属する販売士協会の会報誌に掲載した、私の文章を載せたいと思います。
【 好きなことを仕事にしなさい】
先日、学習塾で講演をする機会を頂き、未来ある子ども達に私の想いを伝えてきた。 その中でも、もっとも好評だったのが「好きなことを仕事にしなさい」という話だった。 その録音したものをラジオで流したところ反響があったので、ここでも紹介させていただきたいと思う。 これは、子どもだけでなく、大人にも伝えたいメッセージなのだ。
私の持論は「好きなことを仕事にしなさい」である。 少し前に、マルコム・グラッドウェル著「天才!」という本が話題になった。 マルコム氏によると「どんな人でも10000時間ひとつのことに打ち込むと、その分野で天才になれる」のだそうだ。 ビートルズやモーツァルトを例に挙げて、彼らが華々しく活躍する前には、10000時間におよぶ下積みと練習があったとしている。 ここで大切なのは「じゃあ、嫌いなことに10000時間打ち込めるか?」ということである。 私が好きなことを仕事にしなさいというのは、ここにひとつの根拠がある。 天才は、10000時間打ち込めるほど好きなことを仕事にしたから、天才となったのだ。
「好きなことを仕事にして、生活できるんですか?」と質問を受ける。 私の答えは「お金の本質さえ理解すれば、YES」である。 お金の本質とはなにか? それは「お金は感謝の量である」ということだ。 私は芸大出身なので、それこそ芸に10000時間費やしてきた仲間を何人も見てきた。 みな常人からみれば驚くべき才能の持ち主だ。 では、皆が皆好きなことをして生活しているかといえば、それはNOである。 では、才能はあるのに、生活できる人と出来ない人がいる違いは何か? それは、自分の才能を他者のために使って「感謝」に変換できるかどうかだ。 他者に貢献できれば、そこに感謝が生まれる。 その感謝の量に応じて、報酬がきまる。 極論を言えば、稼げない人は、その程度の感謝しか与えていないのだ。 「お金で感謝を推し量るのは、不謹慎だ」 という人もいるかもしれない。 もちろん、すごく感謝される仕事をしていて、報酬を受け取らない人もいる。 それはとても素敵なことだと思う。でも、それは本人も合意の上でやっているはずである。 もし合意しないのであれば、報酬を求めればいい。 こちらが報酬を求めるのに、それに応じた報酬がもらえないのは、ひとつには与える感謝の量が不足しているのだ。 そして、その感謝を増やすひとつの絶対条件が「才能」であり、その才能は10000時間打ち込むことで磨かれる。
では、10000時間努力すれば、誰もがモーツァルトやビートルズになれるのか? 答えはNOである。 世界のトップクラスの天才たちは、みな「確かに練習は必要。しかし、天分の才というものがあり、それがなければ世界トップクラスになるのは難しい」と認めている。 しかし、世界のトップクラスにはなれなくても、日本一、もしくは地域一にはなれる。 地域一になれば、間違いなく普通のサラリーマンよりは稼げる。 つまり、生活することは可能なのだ。 トップしか価値がないと言われるスポーツの世界ですら、地域一になれば、教室をもって教え子を育てながら生活するくらいは出来る。 たとえ、世界トップクラスの天才になれなかったとしても、好きなことを仕事にして生活できるというのはやはり幸せなことではないだろうか?
私自身、好きで始めたカウンセリングの仕事を今年から本業として、同年代の平均月収よりは稼ぎがある。 地域一にもなっていないが、好きなことを追求して、与える感謝を増やせば、生活することは十分可能だし、なにより幸せである。 |
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